木質ペレットについて
木質ペレット燃料とは
木質ペレット燃料とは、伐採された木材をおがくず状に粉砕し、圧力をかけて成型したものです。
圧力をかけることで木材成分中のリグニンが固まり、円筒状の粒子になります。
接着剤等を一切使わずに木材のみで構成された燃料であり、粉砕、乾燥、圧縮の工程を得ることで、熱量の高い高品質な燃料となります。
ペレット燃料を燃焼させて発生する二酸化炭素は、樹木が生長するときに空気中から吸収して固定した炭素に由来するため、循環型燃料として注目されています。
市販では径6mmのものが主流で、10kgを袋詰めにして販売されています。
木質ペレット燃料は材木の幹を使用する場合と樹皮を使用する場合で品質が変わります。
一般には以下の形で流通しています。
ホワイトペレット
幹の部分のみを使用して作られたペレットです。
全木ペレット
幹の部分と皮の部分を混ぜて作られたペレットです。
バークペレット
樹皮の部分のみを使用して作られたペレットです。
廃材ペレット
木造住宅等を解体してできた廃材を原料としたペレットです。
建築時に薬品が使用されているため、ストーブでの燃焼には使用できません。
(※エコティで使用する燃料は ISO 規格準拠のA1 認証品又は同等品質の木質ペレットをお使いください。)
ペレットストーブとは
ペレットストーブとは、スウェーデンなど北欧のメーカで製作され、欧米で普及している暖房器具ですが、石油の高騰によってペレット燃料を利用するペレットストーブが日本国内でも有効性が見直されてきています。
また、地球温暖化の防止に寄与するカーボンニュートラルなストーブとして、ペレットストーブが近年、注目を集めています。
機能としては、ペレットストーブは石油ファンヒータと薪ストーブの中間と表現されることが多く、比較対象とされます。
ファンヒータとの違い
ファンヒータと比較したときのペレットストーブの特徴は、燃えている炎が目の前に見えるところです。癒しの空間が広がります。
燃料が灯油ではなくペレットなので、環境への負荷sを減らせます。
木材が燃えるなじみのある炎を楽しむことができます。
また、広い窓から炎の光が出ており、温風で室温を暖めると同時に、光で壁や床を暖めますので、室温を安定させることができます。
排気は室外に出すため排気筒が必要となることから、室内排気式のファンヒータのほうが設置、使用においては手軽となります。
ペレットストーブは重量もあるため、固定した場所に設置して使用する高熱量の暖房器具となります。
薪ストーブとの違い
薪ストーブは樹木をそのまま切断した薪を燃料として使用します。
そのため、十分な乾燥と、高い燃焼温度が必要になります。
電気を使用しない製品が多く、燃焼のための空気は煙突効果によって吸気されるため、断熱された煙突を高く立てる必要があり、煙突工事に費用がかかる傾向があります。
また、排気熱の利用はストーブの性能を落とすことになるため推奨されません。
燃料の微調整が効かないため、基本的に燃え尽きるまで消火はできず、常時高温度で燃やし続ける用途に向いた機構になっています。
薪を自己調達できるときには燃料代がかからないことが大きなメリットになりますが、薪を購入する場合はかえって割高になります。
薪ストーブでは電気を使用しないため、暖めた空気は自然循環で拡散することから、ファンを動かすペレットストーブの方が部屋を均一に暖めることができます。
燃費について
ペレットストーブ「エコティ」を使用するにはペレット燃料と電力が必要です。
ペレット燃料を1時間当たり 平均1 kg使用し、1日8時間の動作を行った場合の燃費は以下のようになります。
ペレット燃料使用量:8 kg:480 円(10kg 600円で換算)
電力使用量 :0.93 kWh: 20.46 円 (1kWh 22円で換算)
燃費:1日あたり500.46 円
カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、地球温暖化の原因として大気中の二酸化炭素の増加が取り立たされたことにより一般化した概念で、燃焼等の生活活動を行ううえで大気中の二酸化炭素濃度を増加させないという考え方です。
ペレット燃料は100%木材を原料としているため、樹木が生長するときに吸収した大気中の二酸化炭素を再び放出することで燃焼するので炭素(カーボン)が平衡(ニュートラル)しています。
二酸化炭素として放出された炭素は樹木が生長するときに再び吸収するため、循環型燃料となります。
これに対し、カーボンニュートラルでない燃料としては石油、石炭などが挙げられます。
石油の由来はまだ完全には解明されていませんが、動物の死骸が地中に蓄積して長い年月をかけて変化したものといわれています。
石炭は樹木が同じく地中に蓄積して長い年月をかけて変化したもので、人工的に石炭を作る試みもされていますが、現状長い年月が必要という点を解消できるものではありません。
石油や石炭は地球の歴史とともに徐々に地中に蓄積された燃料であるため、今の社会環境の基準はこれらに含まれる炭素が地中に蓄積された状態を元に考えられています。
そのため、石油や石炭を燃焼させて二酸化炭素を放出することで環境の変化が起きるといわれています。
エコティQ&A
Q:実際に燃えている様子を見ることができませんか?
弊社へ来社いただければ実際に燃焼させたストーブをご覧いただけます。
また、弊社代理店でも燃焼させているエコティを見ていただけます。
詳しくは、弊社か代理店にお問合せ下さい。
Q:どんな木質ペレットでも使用できますか?
使用するする燃料は ISO 規格準拠のA1 認証品又は同等品質の木質ペレット(直径6㎜)をお使いください。
その他以外の木質ペレットを使用すると、暖房性能が十分でなかったり、不完全燃焼やトラブルの原因になる場合があります。
Q:1シーズンどれくらいのべレットが必要ですか?
使用時間や火力により木質ペレットの使用量は変わります。
たとえば、1時間に約1kgのペレットを1日10時間使用した場合、1ヶ月に必要なペレット量は、約300kg(10kg入り袋で30袋)です。
Q:床を補強する必要はありますか?
基本的に補強は必要ありません。
エコティの重量はPR02で124kg、PS302-Sで90kgです。
Q:電気は使用しますか? 消費電力は?
電気は使います。
電力会社の契約内容によって電気料金の単価が異なります。
Q:薪や炭などの他の燃料は燃やせますか?
エコティは木質ペレット燃料専用ですので、他の燃料は燃やせません。
Q:どんな住宅にも設置できますか?
一戸建ての住宅であれば、ほぼ設置が可能です。
条件によって設置できない場合もありますので、設置前に必ず設置場所の確認が必要です。
Q:ストーブを壁からどれくらい離す必要がありますか?
可燃物との離隔距離はストーブ本体から周囲の可燃物までPS302-Sでは、側面30cm以上、後方15cm以上、前方と上方が100cm以上です。
但し、各市区町村の火災予防条例に従ってください。
Q:どれくらいの広さの部屋を温められますか?
暖房のめやすは、PR02が35畳、PS302が25畳です。
ただし、気候の違い、木造・コンクリートなど構造の違い、壁などの断熱性能の違い、吹き抜けの有無などより、 暖められる部屋の大きさが変わりますので、設置前に必ず設置場所の確認が必要です。
Q:煙突は必要ですか?
煙突(排気筒)が必要です。
住宅ごとに設置条件が異なるため、煙突(排気筒)施工にかかる料金は定額ではありません。 使用する煙突(排気筒)の本数や設置場所などによって料金が変わります。 そのため、設置前に必ず設置場所の確認が必要です。
Q:煙や臭いは出ますか?
着火時に煙は出ますが、燃焼中はほとんど出ません。
煙突(排気筒)のトップ付近から木を燃やしたときの臭いがしますが、排気は室外に出していますので、室内に煙、臭いが出ることはありません。
Q:ストーブは熱くなりますか? また、どの部分が高温になりますか?
温風出口や、扉がある前面、および上面の前側、排気筒が高温になります。背面、側面は高温になりません。
Q:灰はどれくらい出ますか?
木質ペレットの種類で出る灰の量が異なります。
木質ペレットは主に3種類あり(ホワイト、全木、バーク)種類によって灰の量は変わります。
Q:メンテナンスはどうなりますか? 煙突掃除は?
ススや灰の掃除などのメンテナンスが必要です。
シーズンオフ時には代理店による定期メンテナンスをお勧めします。
日々のメンテナンスについては、着火前に燃焼ポットに残った灰の掃除を行ってください。 また扉やガラスに付着するススや灰の掃除も行ってください。
Q:木質ペレットはどこで購入できますか?
木質ペレット購入についてのお問合せは、弊社又は、お近くの代理店へご相談ください。
Q:助成制度はありますか?
自治体により助成制度がある場合もございます。
詳しくは、各自治体にお問い合わせください